1. HOME
  2. コラム
  3. お役立ち情報
  4. ファクタリングの審査の基準とは?通過するためのポイントも解説

ファクタリングの審査の基準とは?通過するためのポイントも解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ファクタリングの審査の基準とは?通過するためのポイントも解説

ファクタリングの審査の基準とは?通過するためのポイントも解説

融資よりも審査が通りやすいという話を聞いて、ファクタリングの利用を検討している方も多いのではないでしょうか。確かに、ファクタリングの審査は融資の審査とは異なる点があり、融資を断られた場合でも利用できる可能性は十分にあります。
ファクタリング企業によって詳細は異なりますが、ある程度ベースとなる審査基準があります。そこで今回は、ファクタリングの審査の基準とともに、通過するためのポイントについても解説しますので、少しでも早く資金繰りを改善したいという方はぜひ参考にしてみてください。

【ファクタリング審査の通過率とは?】

ファクタリング審査の通過率について、明確に公開されている数字はありませんが、一般的に70%程度といわれています。融資や借入の場合は通過率が50%〜60%程度のため、融資や借り入れよりも通過率は高いといえるでしょう。

まれに「審査通過率100%」や「審査なし」と謳って集客をしているケースがありますが、真っ当なファクタリングサービスを提供している会社であれば審査はありますし、審査に通らない可能性はあります。こうした謳い文句の業者を利用した結果、ファクタリングサービスに見せかけた闇金業社と契約してしまったり、悪徳なファクタリング業者と契約してしまったりといったトラブルに巻き込まれることもありますので、注意しましょう。

ファクタリングには2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあり、売掛先を含めた3社間で契約を行う3社間ファクタリングの方がファクタリング企業にとってリスクが少ないため、審査も通りやすい傾向にあります。また、手数料についても3社間ファクタリングの方が低く設定されていることが多く、手数料は2社間ファクタリングが10〜20%程度、3社間ファクタリングが1〜10%程度が相場です。
ただし、2社間ファクタリングであれば売掛先に知られることがなく、手続き自体も3社間ファクタリングより簡単で早期に現金化ができることから、ファクタリング利用者の大半は2社間ファクタリングを利用しています。

【ファクタリング審査の基準】

ファクタリングの審査では、買取の可否が決定するだけではなく、審査の結果によって手数料が決定するケースも多いです。
どのような基準で審査されるのかについてご紹介します。

<売掛先は信用できるか>

ファクタリング審査において最も重要なのが、この売掛先の信用度です。このポイントが、融資との1番の違いでもあるといえます。融資の場合は融資を受けようとしている企業そのものの信用度が最も重要となりますが、ファクタリングの場合は売掛先からの支払いがなければ買い取った売掛債権を現金化することができないので、売掛先の信用度がもっとも重要となるのです。
売掛先の信用度が高ければ、よりリスクが少ない状態で現金化ができますので、審査が通りやすく、手数料も低くなります。売掛先の経営状況が悪化している場合はもちろんのこと、一般的に個人事業主の場合は信用度が低くなり審査が通らないケースが多いです。
売掛先の信用度を確認しやすいかどうかも、審査の通過率に関連してきます。3社間ファクタリングでは売掛先との契約を結ぶため信用度の確認もしやすいですが、2社間ファクタリングでは直接の確認をすることができませんので、審査が厳しくなり手数料も高くなる傾向にあります。

<売掛先との取引履歴が十分にあるか>

売掛先の信用度を知るための一つの尺度として、売掛先との取引履歴の長さについても審査に影響します。
取引をした履歴が長ければ長いほど、売掛金に対してトラブルなく支払いが行われる可能性が高まりますので審査が通りやすくなります。
売掛金の金額にもよりますが、初めての取引の場合はもちろん、数回しか取引がないという場合は審査に通らなかったり、手数料が高く設定される可能性が高いです。

<売掛金回収までの期間(入金サイト)はどれくらいか>

売掛金を買い取ってから回収することができるまでの期間(入金サイト)の長さが長ければ長いほど、ファクタリング企業にとっては回収できなくなるリスクが高くなるといえます。回収までの期間が短いほど審査に通りやすく、売掛金回収までの期間が2ヶ月を超える場合は審査の通過が難しくなります。

<売掛金は実際に存在しているのか>

存在しない売掛金を偽造してファクタリングを利用しようという企業があります。そのため、ファクタリング企業としては売掛金の信憑性について審査する必要があるのです。
売掛金の信憑性を示すためには、契約書や請求書のほか、過去の入金履歴が確認できる通帳などを示す必要があります。
また、当然のことながら不良債権の売却や二重譲渡はNGです。健全な売掛債権をもとに申し込めば問題はありませんが、ファクタリング企業としては売掛金の健全性についても審査しています。

<ファクタリング利用企業は信頼できるか>

最も重要なのは売掛先の信用度ですが、2社間ファクタリングの場合はファクタリングを利用する企業の信用度も影響します。3社間ファクタリングは売掛先からファクタリング企業へ直接の支払いが行われるため、基本的にはファクタリング利用企業の財政状況などは審査に影響しません。しかし2社間ファクタリングの場合は、通常の売掛債権と同様に一度売掛先からファクタリング利用企業へと支払いが行われ、その後ファクタリング企業への支払いが行われることになります。ファクタリング企業への支払いが行われる前に使い込みや持ち逃げによって未回収となってしまうリスクが高い(信用度が低い)と判断されれば審査は通りません。もしくは、高い手数料がかかることになります。

<ファクタリングの利用実績>

ファクタリングの利用実績が過去にあれば、買い取った売掛債権をスムーズに現金化できる可能性が高いと判断されます。利用実績を重ねると信用度も高くなっていくといえます。
初めてファクタリングを利用する際がもっとも審査ハードルが高く、手数料についても同様で初回利用時がもっとも高いことが多いです。利用実績がないと信用性が低くなることが関連しているほか、特に初回は信用度の調査に手間がかかることから手数料が高くなることが多いです。

<利用者の人柄や態度>

利用企業が信頼できるのかどうかは、対応をしている人の人柄や態度も関連しています。横柄な態度を取ったり、提出書類の提出が遅かったり足りなかったり、身だしなみが整っていなかったりといったことがあると、信用度を下げてしまうことになりかねません。
ファクタリング企業と利用企業との契約ですが、人と人との信頼関係も重要であるといえるでしょう。

【審査を通過するためのポイント】

審査に通過するためにおさえておきたいポイントについてご紹介します。

<社会的信用度の高い売掛債権を利用する>

売掛先の社会的信用度が高い売掛債権を利用することが、審査通過の鍵となります。
一般的に企業規模が大きいほど信用度が高いと判断される傾向にあります。資本金が多い、上場している、従業員が多いといったことも影響します。もし、国・地方公共団体などの公的機関の売掛債権がある場合は、より信用度が高いので積極的に利用しましょう。

<支払い予定日までの期間が短い売掛債権を利用する>

利用企業としては回収期日ができるだけ遠い売掛債権を現金化したいと考えると思いますが、それはファクタリング企業も同様です。支払い予定日が近ければ近いほど未回収リスクは低いと判断されます。支払い予定日までの期間が短い売掛債券を利用することで、審査が通りやすくなるでしょう。

<売掛債券の信憑性を高めるために複数の書類を提出する>

売掛債券が本当に存在しているということを示すためには、できるだけ多くの証明書類を提出しましょう。売掛先との基本契約書だけではなく、見積書、請求書、売掛先からの入金が確認できる通帳、納品書など、可能な限り複数の書類を提出すると信憑性を高めることができます。

<売り上げに見合った売掛債権を利用する>

売り上げより金額が大きかったり売り上げの大半を占めるような金額の売掛債権は、架空の売掛金ではないかと疑われやすいケースです。本当に大きな取引があったとしても、売り上げに対して売掛金の金額が大きすぎると審査が通らないことがあるので、売り上げに見合った売掛債権を利用するほうがよいでしょう。

<丁寧に誠実に対応する>

ファクタリング企業とやりとりをする際には、丁寧で誠実な対応を心がけましょう。利用企業の態度がよくないからといって売掛先の信用度が下がるわけではありませんが、時間を守らなかったり、提出物が足りなかったり、横柄な態度を取っていたりすると、売掛債券の存在に疑念を抱かれてしまったり、二重譲渡を疑われてしまうかもしれません。ビジネスマナーはもちろんのこと、人として信頼してもらえるような態度を心がけることは重要です。

<3社間ファクタリングを利用する>

仕組みとして、2社間ファクタリングよりも3社間ファクタリングのほうが審査が厳しくありません。2社間ファクタリングの審査が通らないという場合でも、3社間ファクタリングであれば通過する可能性もあります。売掛先に知られてしまうというデメリットはありますが、手数料も2社間ファクタリングの方が安いです。

【まとめ】

ファクタリング企業の審査は融資や借入と比較すると通りやすいといえます。また、利用企業の信頼度よりも売掛先の信頼度が重要となりますので、利用企業の資金繰りが悪化しているケースであっても、売掛先の信用度が高ければ審査に通る可能性はあるでしょう。特に、3社間ファクタリングであれば利用企業の信用度の重要性は低いです。
できるだけ信用度の高い売掛先からの売掛債権や、支払い期日までの期間が短い売掛債権を利用することで審査の通過がしやすくなります。また、申込時には丁寧な対応を心がけ、必要な書類はできるだけ早く多く準備するようにしましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加