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2社間ファクタリングとは?メリット・デメリットをご紹介

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2社間ファクタリングとは?メリット・デメリットをご紹介

2社間ファクタリングとは?メリット・デメリットをご紹介

企業経営において、お金の問題はつきません。
資金繰りを改善するために様々な方法を模索している企業も多いのではないでしょうか。
融資がなかなか難しいという状況においても資金調達が可能な方法として注目されているのが「ファクタリング」です。
このファクタリングには大きくわけて「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」の2種類があり、それぞれに特徴があります。

今回は「2社間ファクタリング」について、メリットデメリットを含めて解説していきます。

【ファクタリングとは】

欧米ではすでに一般的な資金調達方法であり、日本国内でも今広がってきているファクタリングという金融サービスですが、説明できるほど理解できている方は少ないのではないでしょうか。簡単にいうと、売掛債権をファクタリング会社に売却することで資金を調達することができるサービスです。日本のビジネスモデルでは、支払いを受ける前に商品やサービスを提供するのが一般的です。このビジネスモデルでは先に商品やサービスを提供するための資金が必要となり、先に支払いを受けることができていれば資金に余裕が生まれますが、契約から入金までの間にタイムラグが発生することにより資金繰りが悪化してしまいます。取引先の状況によって入金が遅れてしまったり、最悪の場合貸し倒れになったりする可能性もあるのです。特に、製造業や建設業などでは契約から入金までの期間が長くなることが多く、資金繰りが難しいといえます。契約・売り上げがあるにも関わらず、このタイムラグの間に倒産してしまうということが起こっているわけですが、ここでファクタリングを利用することにより、売掛金を活用して入金前に現金化することが可能となり、資金繰りを改善することができます。融資と異なり、保証人や担保も不要です。

【2社間ファクタリングとは】

2社間ファクタリングとは、その名の通り2社間で契約するファクタリングサービスのことです。この2社とは、ファクタリング企業と、売掛金を売却したい利用企業のことです。ファクタリングサービスの始まりは3社間ファクタリングからですが、1998年に債権譲渡特例法が施行され、債権譲渡登記制度が設立されたことにより2社間ファクタリングが生まれ、現在ではこの2社間ファクタリングが主流となっています。

【2社間ファクタリングの基本的な利用方法】

ファクタリングによって多少の違いはありますが、2社間ファクタリングを利用する際の基本的な方法をご紹介します。

①ファクタリング企業へ相談する
お金に関わるサービスの利用となりますので、いきなり申し込みをすることに不安を感じる方もいると思います。多くのファクタリング企業では事前相談の機会を設けており、大まかな買取金額を知ることができるほか、不安なことがあれば質問することができます。現在ファクタリング企業の数は増えてきていますので、相談時に信頼できるファクタリング企業なのかをある程度見極めておくことも重要です。

②メールや電話で申し込みをする
メールや電話、サイト上の申し込みフォームなどから申し込みをします。来店しての申し込みができる場合もあります。申し込みから入金まで、全てオンラインで完結できる利便性の高いファクタリングサービスも登場しています。

③必要書類の提出をする
ファクタリング企業に指定された必要書類を提出します。書類の不足や、不備があった場合には入金まで時間がかかってしまいますので、早めに動いて準備しておきましょう。
ファクタリング企業によって多少の違いはありますが、以下の書類が必要となるケースが多いです。

・本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)

・印鑑証明

・登記簿謄本

・決算書(2〜3期分)

・売掛金を証明できる書類(請求書、契約書やなど)

・入金履歴証明(通帳コピーなど)

・税金関連の証明書(納税証明書など)
書類の提出に加え、ファクタリング企業の担当者からのヒアリングが行われる場合もあります。

④ファクタリング企業の審査をうける
書類とヒアリングの内容をもとに審査が行われます。
この審査において重要なのは、売掛先の信用度や売掛債権の内容です。融資の場合は利用企業の経営状態、信用度を問われますので、ここが大きな違いといえます。そのほか、売掛債権の金額、発生頻度、ファクタリングの利用実績なども審査項目に含まれます。

⑤ファクタリング企業と契約する
審査に通過したら、買取金額と手数料が決定します。その内容をしっかりと確認し、納得いく内容であれば、契約をしてください。

⑥ファクタリング企業から入金される
契約した内容に従って入金されます。2社間ファクタリングの場合、最短で即日入金が可能なケースもあります。

⑦取引先から入金された売掛金をファクタリング会社へ支払う
2社間ファクタリングでは、売掛先からファクタリング企業に直接売掛金が支払われることはありません。売掛金は通常通り、売掛先からファクタリングを利用した企業に支払われます。そのため、売掛金が支払われたタイミングで、それを全額ファクタリング企業へ支払うことで契約が完了します。

【2社間ファクタリングのメリット・デメリット】

3社間ファクタリングと比較しながら、2社間ファクタリングのメリットとデメリットをご紹介します。

<2社間ファクタリングのメリット>

・売掛先に知られずに現金化することが可能
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングも最も大きな違いは、2社間ファクタリングであれば売掛先に知られずに売掛金の現金化が可能である点です。3社間がファクタリングでは、売掛先に承諾を得る必要がありますので、この過程で売掛金の売却をしようとしていることが知られてしまいます。ファクタリングは合法の資金調達方法ではありますが、会社によってはファクタリングを使用する企業は資金繰りが悪くて危険だと思われてしまうというケースも少なくありません。売掛先としては、倒産などによって契約した商品やサービスが納品されなくなってしまうと大問題ですから、リスクのある企業との契約は終了しようとすることもあります。それは最悪のケースといえますが、3社間ファクタリングでは少なからず売掛先に手間をかけてしまうことになります。

2社間ファクタリングであれば、こうした心配が全てありません。これは2社間ファクタリングの最大のメリットであるといえます。

・入金スピードが早く最短即日も可能
2社間ファクタリングは売掛先の承諾を得る必要がない分、入金スピードが早いです。ファンクタリングを検討する際は少しでも早く資金を調達したいというケースがほとんどですから、これは大変大きなメリットであるといえます。
申し込みから入金までを全てオンラインで完結できるファクタリング企業もあり、こうした企業を選んで契約までの時間を短縮することで、ファクタリング企業からの入金を早めることが可能です。

2社間ファクタリングであれば、最短即日で現金化することができます。

<2社間ファクタリングのデメリット>

・3社間ファクタリングと比較して手数料が高い
2社間ファクタリングの場合、売掛金は売掛先からファクタリングを利用した企業に支払われますので、ファクタリング企業としては買い取った売掛金は利用企業からの入金によって現金化されることになります。利用企業が持ち逃げをしたり使い込んでしまったりすると回収できなくなってしまうので、3社間ファクタリングよりもリスクが高い契約であるといえます。
そのため、そのリスクの分だけ3社間ファクタリングと比較して手数料が高いことがほとんどです。ファクタリングが広まり始めた頃は20〜30%といった手数料が主流でしたが、ファクタリング利用者とファクタリング企業が増えたことにより、現在では15%程度が相場となっています。以前ほど高額ではないものの、売り上げから毎回15%が減ってしまうと考えると決して小さい額ではありません。繰り返しファクタリングを利用する場合については、大きなデメリットになる可能性もあります。
また費用に関して加えると、2社間ファクタリングでは、債権譲渡登記(債権が譲渡されたことを公的に証明するもの)を行わなければならないケースが多いです。登録免許税や司法書士への報酬などが発生することも覚えておきましょう。

・3社間ファクタリングと比較して審査が難しい
手数料が高い理由と同様に、利用企業から支払いを受けなければならない点にファクタリング企業にとってのリスクを含んでいるため、売掛金が売掛先からファクタリング企業に支払われる3社間ファクタリングと比較すると審査が厳しい傾向にあります。
銀行の融資を断られてファクタリングを検討している人にとっては耳の痛い話かもしれませんが、融資と比較すると審査ハードルはかなり低いものですので、融資が通らなかった企業であっても審査に通る可能性は十分にあるでしょう。

【まとめ】

2社間ファクタリングは、売掛先に知られず、短期間で売掛金を現金化できるというメリットがありますが、手数料の高さが大きなハードルになる場合も多いです。いくつか見積もりをとって手数料を比較したり、担当者に交渉したりすると、手数料を抑えることができる場合があります。2社間ファクタリングであれば、AI審査のファクタリング企業を利用することでも手数料を抑えることが可能です。AI審査は人件費などが抑えられるため、手数料が安いことが多いのです。
また、売掛先に知られない、手間をかけないという点が、2社間ファクタリングでは外せない最大のメリットです。多少手数料がかさんでも、売掛先との関係を維持するためと考えれば、必要な費用であるとも考えられます。
今どんな状況で、何を優先すべきか、今後どれくらい利用する可能性があるかなども考えた上で、2社間ファクタリングを利用するようにしてください。

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