
ファクタリング手数料の相場とは?安く抑えるための方法もご紹介
ファクタリング手数料の相場とは?安く抑えるための方法もご紹介
ファクタリングとは、売掛債権を買い取ってもらうことで現金化できる資金調達方法です。最短で当日に現金化することができるため、急ぎ資金調達をしなければならない方にとって非常に助かる資金調達方法であるといえます
融資ではありませんので、無担保無保証人で利用できますし、万が一売掛金が回収できなかったとしても責任を負う必要がないというメリットもありますが、手数料は発生します。資金調達を検討している企業にとって、手数料がどれくらいかかるかは非常に重要なポイントだと思います。
そこで今回は、ファクタリング手数料の相場と手数料を少しでも安く抑えるための方法をご紹介します。
目次
1.ファクタリング手数料の相場とは?
ファクタリングは複数あり、3社間ファクタリングと2社間ファクタリングの2つが代表的です。ファクタリング会社にとっての手間やリスクが異なるため手数料にも差がありますので、3社間ファクタリングと2社間ファクタリングに分けて手数料の相場をご紹介します
1-1.3社間ファクタリングの手数料相場
3社間ファクタリングの手数料相場は1〜10%程度となっており、2社間ファクタリングと比較すると安いです。
安いならば3社間ファクタリングの方が良いと思うかもしれませんが、必ずしもそうとはいえません。手数料が安いのには理由があり、それを理解した上で利用する必要があります。
1-1-1.3社間ファクタリングとは?
3社間ファクタリングでは、自社とファクタリング企業だけではなく、売掛先を加えた3社間で契約を行わなければなりません。契約が成立すると、売掛金は売掛先からファクタリング企業に支払われます。そのため、売掛先に通知・承諾してもらう必要があるので、売掛先との関係性によっては、利用することが難しいケースもあります。ファクタリング企業にとっては、売掛先からファクタリングを利用する企業に売掛金が渡ることがないので、使い込みや持ち逃げをするリスクがなく、その分手数料を安くすることができるのです。
また、売掛先に通知・承諾するといった手間がかかりますので、当日や数日といった早期の現金化は難しく、資金調達には1週間程度かかることは覚えておきましょう。
1-2.2社間ファクタリングの手数料相場
3社間ファクタリングの手数料相場は10〜20%程度となっており、3社間ファクタリングと比較すると高いです。昨今、ファクタリング企業が増加したことにより20%を超えるようなところは少なくなっていて、15%程度のところが多くなっています。
1-2-1.2社間ファクタリングとは?
2社間ファクタリングでは、自社とファクタリング企業だけで契約をすることができます。売掛金は、売掛先から通常通りファクタリングを利用する企業へ支払われることになります。ファクタリング企業としては、売掛先から直接売掛金を受け取れる3社間ファクタリングと比べ、使い込みや持ち逃げで売掛金の回収ができないリスクを抱えることになりますので、手数料が高くなるのです。
手数料は高いですが、それ相応のメリットはあります。ファクタリングを利用していることを知られると、資金繰りが悪化しているのではないかという懸念につながり、最悪の場合契約を打ち切られるということも起こりえます。2社間ファクタリングでは、売掛先にファクタリングを利用したという事実を知られることはありませんので、こうした心配は不要です。
また、2社間で契約が成立するので手続きの手間がかからず、最短で即日、遅くても数日で現金化できることは大きなメリットです。
2.手数料だけじゃない?ファクタリング利用時にかかる可能性がある費用
ファクタリングを利用する際には、手数料以外にかかる費用がないかを確認してから、利用するファクタリング企業を決定する必要があります。手数料は安く設定されていても、その他にかかる各種経費を実費請求されるケースがあるからです。手数料が高くても、それ以外の費用がかからないファクタリング企業の方が、結果的にかかる費用が安くなることもあるのです。
諸費用にはどのようなものがあるかご紹介します。
2-1.印紙税(契約書添付収入印紙代)
印紙税は法律で定められているものですので、どのファクタリング企業を利用しても必要です。
5万円未満:非課税
5万円以上100万円以下:200円
100万円を超え200万円以下:400円
200万円を超え300万円以下:600円
300万円を超え500万円以下:1000円
といった形で、金額によって異なる印紙税が発生します。
ただし、昨今増加している電子契約であれば不要です。
2-2.債権譲渡登記費用(登録免許税+司法書士または弁護士への報酬)
債権譲渡登記とは債権譲渡が行われたという事実を登記によって示す手続きで、二重譲渡を防ぐために行われますが、ファクタリングを利用するときに必ず行うものではありません。債権譲渡登記はあくまでもファクタリング会社側のリスクヘッジですので、3社間ファクタリングでは不要であり、2社間ファクタリングであっても100万円以下など金額が少ないなどの理由で省略されるケースもあります。
債権譲渡登記を行った場合には、
登記費用7500円、債権抹消登記1000円
が必要です。
債権譲渡登記を行う場合には、基本的に手続きを司法書士や弁護士に依頼することになりますので、その費用として数万円が別途必要になります。
2-3.公正証書作成費用(司法書士または弁護士への報酬)
3社間ファクタリングは売掛先に売掛金債権が譲渡されることを通知し承諾を得なければなりませんので、この承諾を得た証拠を残すために公正証書を作成するのが一般的です。債権譲渡登記費用が不要ですが、このための公正証書を作成する手数料を数万円程度司法書士や弁護士に支払う必要があります。
2-4.審査、事務手続、出張費などの諸費用
ファクタリングを行う前に行った審査や契約手続きを行うための手数料、出張費、交通費などが請求されるケースがあり、費用は数千円〜数万円です。出張費については、大きな額になることも多いのでよく確認しましょう。
しかし、昨今は無料のところが増えてきており、有料でも5千円程度のケースが多いです。
3.ファクタリングの手数料を抑える方法
せっかく資金調達ができたとしても、多くの手数料を取られるのは辛いところです。
ファクタリングの手数料を少しでも抑えるための方法をご紹介します。
3-1.3社間ファクタリングを利用する
すでにご紹介したように、3社間ファクタリングは2社間ファクタリングと比較してファクタリング会社にとってのリスクが少ないため、そもそもの手数料の相場が安くなっています。
資金調達をするまでに比較的時間の余裕があり、売掛先にファクタリングの利用についての通知がいっても問題がない場合は、2社間ファクタリングの利用をすることで手数料を抑えることができます。
3-2.手数料の交渉を行う
ファクタリングの手数料は、同じファクタリング企業であれば一定であるとは限らず、案件ごとに異なる場合が多いです。売掛先の信用度や取引期間、過去のファクタリング利用実績、譲渡額などによって変わります。事実を変えることはできませんが、対面で行うファクタリングについてはこうした要素以外にも、利用者の人柄や担当者との関係性といった部分も少なからず影響してきます。提示された手数料では難しいと感じた場合は、あきらめずに担当者と交渉をすることで手数料を下げられる可能性があります。長期的な利用をする場合には、担当者と良好な関係性を築いておくことが、大きな助けになるでしょう。
3-3.相見積もりを取る
ファクタリングの手数料は企業ごとに異なっており、審査基準も一律ではありません。そのため、同じ資金調達の条件であっても、手数料が異なります。
相見積もりを取り、諸費用も含めて最終的なコストを比較することで、費用を抑えられる可能性があります。入金スピードや対応についてもよく検討しましょう。交渉の際に、相見積もりをとっていることを伝えることで、交渉を有利に進められる場合もあります。
相見積もりを取ることは、費用を抑えられるだけでなく、より信頼のおける企業への依頼にもつながります。
3-4.AI審査によるファクタリングを利用する>
AI審査によるファクタリングは、人件費や店舗運営費などのコストが抑えられる分、手数料が対人審査のファクタリングと比較して安くなっています。AI審査によるファクタリングは基本的に2者間ファクタリングとなりますが、対面形式の2社間ファクタリングは手数料が10〜20%と高いのがネックです。しかしAI審査のファクタリングであれば手数料を10%以下に抑えられる可能性があるうえに、資金調達スピードが対面よりも早い場合が多いです。
申し込みから資金調達まで全てオンライン上で完結することができますので、近隣にファクタリング企業がない場合や、営業時間中に訪問する時間が取れないような場合であっても利用しやすいというメリットもあります。
4.まとめ
ファクタリングは融資とは異なる新たな資金調達方法として魅力的ではありますが、手数料はかかります。手数料は、売掛先の信用力は高いか、売掛債権の額はいくらか、ファクタリングの利用実績はどれくらいあるのかなど、複数の審査項目によって変わりますが、まずは2社間・3社間のどちらのファクタリングを利用するのかで大きく差があります。資金調達をいつまでにしなければならないか、売掛先との関係性はどうかを考えてどちらのファクタリングを利用するのかを決めましょう。
また、少しでも手数料を抑えるためには、担当者に交渉したり、相見積もりをとったりと、一定の手間を惜しまないようにしましょう。
3社間ファクタリングが利用できず2社間ファクタリングを利用する場合、AI審査のファクタリングの利用が有効です。手数料が安い上に、資金調達スピードも早く、手間もかかりません。少しでも費用を抑えて、急ぎ資金調達をしたいという場合にはぜひ検討してみてください。
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