
今注目のAI審査によるファクタリングとは?メリットやデメリットについて解説
AIは様々な業界で活用されていますが、ファクタリング業界も例外ではありません。
AI審査によるファクタリングは手軽に申し込みができ、入金スピードが早いといったメリットがあるため、今注目を集めています。
そこで今回は、AI審査によるファクタリングのメリットやデメリットについて解説します。
目次
- 1.まずは確認!ファクタリングとは?
- 2.ファクタリングのAI審査とは?
- 3.AI審査のファクタリングの利用方法
- 4.AI審査ファクタリングのメリット
- 4-1.入金までの期間が短い(最短即日入金が可能)
- 4-2.全国各地どこからでも利用できる
- 4-3.24時間いつでも申し込みができる
- 4-4.手続の手間が削減できる
- 4-5.調達コストを削減できる
- 4-6.少額のファクタリングでも利用可能な場合がある
- 4-7.強引な勧誘を受ける心配がない
- 5.AI審査ファクタリングのデメリット
- 5-1.人の対応のような柔軟性がないため融通が効かない
- 5-2.高額のファクタリングには対応していない場合がある
- 5-3.3者間ファクタリングには対応していない
- 5-4.一定のITリテラシーが必要となる
- 6.まとめ
1.まずは確認!ファクタリングとは?
ファクタリングは資金調達方法の1つで、「債権買取り」という意味です。
ファクタリング会社の審査に通ると、売掛債権がファクタリング会社に譲渡され、支払期日前に売掛債権を現金化することができる仕組みです。当然手数料はかかりますが、最短で即日現金化ができるケースもあり、資金繰りの改善が見込めるのです。また、銀行などからの借入や融資とは異なり、負債が増えないという特徴があります。
2.ファクタリングのAI審査とは?
ファクタリングを利用する際には、ファクタリング会社が売掛債権や売掛先企業などに関する情報を審査をしますが、その審査を人ではなくAIが行うのがAI審査です。AIとは人工知能のことで、過去の利用者の様々な情報をAIが分析し、それを元に新たな利用者の売掛債権などをスコアリングした結果、利用可否などを判定します。
ファクタリングには、2者間ファクタリングと3者間ファクタリングがありますが、AI審査のファクタリングで利用できるのは、基本的に2者間ファクタリングのみです。2者間ファクタリングは3者間ファクタリングのように売掛先への通知の必要がなく、利用者とファクタリング会社で完結するので手続きもシンプルです。
3.AI審査のファクタリングの利用方法
AI審査によるファクタリングの、一般的な利用の流れについてご紹介します。
AI審査によるファクタリングの利用は、基本的にオンライン上で完結します。中には店舗を持たない企業も多いです。
①オンラインでアカウントの登録を行う
利用する企業のサイトから、名前、メールアドレスなどの情報の登録や、本人確認書類のアップロードを行います。本人確認書類は、申し込みの段階で必要となるケースもあります。
②オンラインで申し込みをする
申し込みも、基本的にはオンライン上で行います。
申し込みの際には必要事項の入力に加え、各種書類のアップロードが必要です。
必要書類には、以下のようなものがあります。
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 登記簿謄本(法人の場合)
- 請求書(売掛金を証明できる書類)
- 取引履歴、入金確認ができる通帳
- 決算書または確定申告書(2~3期分など)
- 印鑑証明
- 取引先との基本契約書
上記すべてが必要になるわけではありませんし、他の書類が必要になるケースもありますので、必要書類はよく確認して準備しましょう。
③AI審査の実施
ここで実施されるのがAI審査です。
申し込み内容やアップロードした書類をもとに、AIによる審査が行われます。
④契約を締結する
審査に通過すると契約条件が提示されます。手数料・入金日・償還請求権の有無などをよく確認し、納得したら契約を締結します。
⑤入金を確認する
ファクタリング契約が無事締結されると、入金日に指定口座に買取代金が入金されます。
4.AI審査ファクタリングのメリット
AI審査のファクタリングは、通常のファクタリングと比較してどのようなメリットがあるのかご紹介します。
4-1.入金までの期間が短い(最短即日入金が可能)
AI審査によるファクタリングは、基本的に全てオンラインで完結します。必要書類が、対面の場合に比較して少ない場合も多いです。審査についても、AIが提出情報を元に自動的にスコアリングをして審査を行いますので、人が関わる審査と比較して時間がかかりません。早ければ、10分程度で審査が完了します。
このように審査が早く完了しますので、入金までの日数が短い傾向にあり、ファクタリング会社によっては最短で即日入金が可能です。
ファクタリングを利用する際には、できるだけ早く現金を調達したいと考えている会社も多いと思いますので、大きなメリットになるでしょう。
4-2.全国各地どこからでも利用できる
対面対応のファクタリング会社はほとんどが都市部に立地しているため、会社の所在地によっては利用が難しいケースもあります。しかし、AI審査のファクタリングであれば、オンラインで完結するところも多いですので、パソコンやスマートフォンがあればどこからでも利用することが可能です。
4-3.24時間いつでも申し込みができる
対面対応は利用できる時間が決まっていますが、AI審査のファクタリングはオンラインで申し込みができるので、24時間いつでも申し込みが可能です。日中は業務で忙しくなかなか時間が取れないという場合でも利用がしやすいです。
4-4.手続の手間が削減できる
AI審査によるファクタリングは、様々な面で手間が削減できます。
これまでご紹介したように、オンライン上で手続きが完了しますのでファクタリング会社に訪問する手間がかかりませんし、手続き書類が少なく済むので準備の手間も少なくてすみます。こうしたことから、利用の手間が少ないという点もメリットです。
4-5.調達コストを削減できる
ファクタリングを利用する際には手数料がかかり、ファクタリングの対象となる売掛債権金額から差し引かれることになるので、手数料は安いに越したことはありません。AI審査によるファクタリングでは人件費がかかりませんし、店舗を持たない場合店舗運営費用も抑えられることが多いので、その分利用者側にかかる手数料が安い傾向にあります。
AI審査によるファクタリングは基本的に2者間ファクタリングとなりますが、3者間ファクタリングよりも一般的に手数料が高く、10〜20%というところが多いです。人の審査によるファクタリングで2者間ファクタリングを利用すると手数料が高く難しい場合でも、AI審査によるファクタリングであれば手数料を10%以下に抑えられる可能性があります。
細かい部分ではありますが、オンラインで完結することにより時間的コストを削減できますし、会社に訪問するためにかかる交通費などのコストの削減もできます。
4-6.少額のファクタリングでも利用可能な場合がある
AI審査のファクタリング会社であれば、数万円程度の売掛債権でもファクタリングを利用できる可能性があります。
一般的なファクタリング会社の場合、最小取引額が100万円程度に設定されていることも多く、中小企業や個人事業主がファクタリングの利用を検討する際には、その最小取引額に届かないことも少なくありません。AI審査のファクタリング会社であれば、こうしたケースでも利用可能な場合があります。(個人事業主は利用できない場合もあります。)
4-7.強引な勧誘を受ける心配がない
ファクタリング業界は、まだ法規制が十分であるとはいえず、残念ながら法外な手数料で契約をしようとしたり強引な勧誘をしたりする悪徳業者も存在しています。
店頭窓口での対応を受けると強引な勧誘を受けるリスクがありますが、オンラインで完結するAI審査のファクタリングであればこうした心配がありません。
5.AI審査ファクタリングのデメリット
AI審査のファクタリングには魅力的なメリットが多数ありますが、デメリットも存在しています。後悔がないように、デメリットも理解した上で利用しましょう。
5-1.人の対応のような柔軟性がないため融通が効かない
人が対応してくれる場合は、例えば指定書類の準備ができない場合に代替書類を提案してもらえたり、個別の事情を考慮してもらえたりといった柔軟性が期待できます。一方でAIの審査の場合は機械的に審査が行われ、少しでも基準に満たない場合は審査が通りません。
審査にギリギリ通るか通らないかという場合には、対面で事情や人柄などを含めて審査をしてもらうことで、書類通過の可能性を高めることができます。
また、実際には審査に通過できる案件であっても、入力ミスや書類の不備などがあった場合に審査に落ちてしまう可能性がある点にも注意が必要です。
5-2.高額のファクタリングには対応していない場合がある
AI審査のファクタリングでは、少額でも対応してくれる点がメリットである一方、高額のファクタリングには対応していないケースもあります。
利用額によっては、人が審査を行うファクタリングを利用しなければならないケースもあります。
5-3.3者間ファクタリングには対応していない
3社間ファクタリングは2者間ファクタリングよりも手続きが複雑であり、売掛先に対する通知や承諾が必要となるため、利用者が登録した情報をAIが審査するだけでは対応ができません。そのため、AI審査のファクタリングは基本的に2者間ファクタリングしか対応しておらず、3者間ファクタリングでは利用できないケースがほとんどです。
AI審査のファクタリングは手数料が安いという魅力がありますが、3者間ファクタリングは時間がかかるものの2者間ファクタリングよりも手数料が安いことがほとんどですので、3者間ファクタリングが利用できるケースでは、こちらを選んだ方が良い場合もあります。
5-4.一定のITリテラシーが必要となる
AI審査によるファクタリングはオンライン上で完結するという点に大きなメリットはありますが、利用には一定のITリテラシーが必要になります。
それほど複雑なものではありませんが、オンライン上で入力をおこなったり、書類をデータ化したり、問い合わせをチャットやメールで行ったりといったことが必要です。
パソコンやスマートフォンを使い慣れていない方は、ハードルが高く感じる場合があります。
6.まとめ
AI審査のファクタリングは、最短で即日入金可能という大きなメリットに加え、オンラインで手軽に申し込みや審査が完了することから、いつでもどこでも申し込みができたり、コストが削減できたりといったメリットもあります。
機械が相手であるが故に融通が効かないというデメリットや、3者間ファクタリングや高額のファクタリングに対応していない可能性などもありますので、自社の状況に合わせて最適なファクタリング会社を選択してくださいね。
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